フェルデンクライスの指導者であり、バリ舞踊家でもある方が重度の障がい者のための施設の文化祭で踊る
というので、無理を言って観に行かせてもらいました。
施設の方たちは車椅子にも座るというよりはストレッチャーにやっと留められているほどからだの麻痺や変形がある方たちで、手足は萎えて細く短くちいさくて、関節もほとんど伸ばせず、首もすわっていません。目も閉じられない方が多く、その目には何が映っているのかわからない。年齢は子供から大人までさまざまで、ひとりひとりに家族や職員が付き添っています。そういう方が何十人もホールに集まっていました。
私は、何十年もヨガやら踊りやらフェルデンやら体に関することをやってきて、脚の病気で、さらに深く体のことがわかったように思っていましたが、こういう手足で背骨で頭で目で・・・と、こういうほぼ私みたいなかたちが体だと思ってきたけどそれだけが体じゃないんだ!と、あたりまえなんだけど気がついて、ちょっと呆然としてしまいました。カルチャーショックでした。
どんな魂がこの体たちに住まっているんだろう?と想像すると、なんと勇気ある魂だろう!と思いました。
首も目も思うように動かせないのにどうやって踊りを観るのかな?観せた、と周りが納得すればいいのかな?
なんてことも考えたりしていたら、音楽が始まって踊り手が両手を前に差し出して小刻みに震わせる仕草をしたとたん、その場の空気が変わりました。はっきりと皆が反応したことがわかりました。
痙攣と区別をつけるのは難しいけど、手を動かして真似していました。吼えてるに近かったけど歌っていました。ああ、ちゃんと伝わってる。確かに感じてる。あのひとたちの内面には、外からはすごくわかりづらいけど、いろんな色の豊かな世界が広がっているのかもしれないと思うとちょっと気が遠くなりそうでした。
「伝える」ってどいうことなのかも今まで思っていたのと違うのかもしれない。
じゃあどうやって踊る?というと、これからもただ淡々と続けていくしかないのですが。
ちあきさん、素晴らしい踊りをありがとございました。手のひらから元気がたくさん出てました!
posted by mayumi at 19:15|
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