矢野英雄先生は日本でも本当に数少ない、温存療法を推奨しているお医者様です。日本で現在行われている人工股関節手術の80パーセントは必要ないと言いきっておられます。
かつては東大病院で手術を何千例も行って、人口関節の特許までもっているほどでしたが、骨は再生するという確信を得られてからはきっぱり手術をお止めになりました。それまで自分のやってきた方法をすっぱり手放して、つまり今までの自分を否定するようなことは、特に医者のような職業においてはかなり勇気のいることだったと思います。
絶望のさなかにいた7年前の私に「大丈夫ですよ」とあっさり言ってくださった矢野先生には感謝してもしきれません。
レントゲンの結果は良好。骨頭も臼蓋も丸く、軟骨もしっかりありました。7年前は軟骨はまったく無く臼蓋もボロボロ、骨頭は小さく削れて今より3回りほど小さくなっていたのです。
今回の写真を診て先生は「すばらしい作品だね」とおっしゃいました。作品という言葉はぴったりだと思いました。
私の体は私を表現しているまさに作品です。